採用ブログ

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2016
08.25

Do you know? 技術革新室のお仕事【金井重要工業】

はじめまして

技術革新室所属の入社13年目の中村です。

 

私は入社1年目に不織布製造所の製造Gで現場研修を1年間行い、

2年目からは不織布製造所の技術部門に配属となり、

商品開発や品質保証等の業務を行っていました。

2014年4月に技術革新室が社長直轄の部署として起ち上がり、

同時に私も配属となり現在、革新室で日々仕事に取り組んでいます。

 

技術革新室の主な業務内容は

①新規商品の開発

②既存製品の生産性向上案(設備、方法)を検討し、各工場に提案。

ということを行っており、総勢8名で動いています。

 

それでは、革新室の風景を紹介したいと思います。

20160629【採用BLOG】中村さん_1

人がいない…。と思われたでしょう。

そうなのです、この部署の各担当は客先を訪問しての開発商品の説明をしに伺うことや、

様々な展示会に足を運んで市場、新商品の調査、

各工場の生産現場での改善打ち合わせ等で外に出る機会が非常に多い部署です。

また各担当でやっていることが大きく異なるため、

それぞれの担当者のアイデアを自分の担当分野に活かせないか考えたり、

反対に自分の知識が他の方の案件に活きないかも考え、

革新室でイノベーションを起こせるよう努力しています。

 

 

私の担当業務の紹介をします。

もともと不織布事業部で技術担当をしていたこともあり、炭素繊維で不織布を作り、

その不織布を使ってCFRP(炭素繊維強化プラスチック)が作られないかを検討しています。

CFRPとは、プラスチックに炭素繊維を複合させた材料のことで、

金属材料よりも軽くて丈夫という特徴があり、飛行機の構造材料としても使われ出しています。

 

しかし、材料価格や材料を用いた時の成型のコストがかかるということで、

注目度は非常に高いのですが普及はまだまだ進んでいないのが現状です。

不織布でCFRPを作る利点としては、CFRPは強度を出すために、

シート状の材料を何層も積層して作られているのですが、

不織布は嵩高なため、積層枚数を減らすことができてコストが抑えられます。

強度については織物等にはかなわないのですが、

織物等ほどの強度は必要ではないが軽量化はしたい。

といったニーズがあるのではないかと考え製品開発に取り組んでいます。

 

製品開発に当たっては、実験機を用いてA3サイズのシートを作るような試作から、

実際に生産ラインを用いて中量試作をするところまでを担当しています。

私の場合、1年間現場で研修した経験を活かし、

試作立会いではなく自分自身で設備を動かして試作することもあります。

20160629【採用BLOG】中村さん_2

(試作時の様子。炭素繊維は刺激性があるので 防護服、マスクは必須です)

 

自分自身で、設備を動かすことで試作中のトラブルに迅速な対応ができ、

本生産に向けた課題に気づきやすいといった利点があります。

 

炭素繊維不織布自体がまだまだ知名度も低く、

市場を見つけるのも限界があるので、

展示会でPRするというのも仕事の1つです。

昨年はグループ会社と合同で東京のビッグサイトで開催された展示会に出展しました。

出展したサンプル、パネルです

出展したサンプル、パネルです

多くの人に来ていただき大賑わいでした

多くの人に来ていただき大賑わいでした

 

注目されている素材だけありたくさんの方に興味を持っていただき、

詳細説明のため全国各地へ客先訪問に行き、

採用に向けて改良試作等を実施しています。

 

簡単ですが、業務内容を紹介させてもらいました。

このブログを見て、少しでも金井重要工業や技術革新室に興味を持っていただけたら幸いです。